methods_over_the_mythic

夢にみるまで

こんにちは。ねんてんです。みんなもう眠っとる。眠ってへんのはお前だけ。


夢にみる幻覚のプロセス

最近、DMT(wikipedia:ジメチルトリプタミン)に興味が生まれています。

生体における低酸素ストレス時に肺によって大量に生合成され脳を保護するとされており、そのため生死をさまよった際に報告される臨死体験との関連が考えられている

呼吸法に親しんでいる方であれば、酸欠状態を作り出す呼吸法と、生合成されるDMTとの関連が気になることでしょう。

次のような記述もあります。

従来、内因性のDMTは低濃度すぎて薬理効果を生じるほどではないと考えられていたが、微量でも活性があるという発見がありそのことは考え直されているが、どういう役割を持っているのかについての知見は確立されていない

生体組織と体液中のDMT

標本 結果
ヒト 血清 < LOD (n = 66)
  血漿 < LOD (n = 71) ♦ < LOD (n = 38); 1,000 & 10,600 ng/L (n = 2)
  全血 < LOD (n = 20); 50–790 ng/L (n = 20)
  尿 < 100 ng/L (n = 9) ♦ < LOD (n = 60); 160–540 ng/L (n = 5) ♦ Detected in n = 10 by GC-MS
  < 50 ng/kg (n = 12); 130 ng/kg (n = 1)
  腎臓 15 ng/kg (n = 1)
  14 ng/kg (n = 1)
  腰椎穿刺採取の脳脊髄液 100,370 ng/L (n = 1); 2,330–7,210 ng/L (n = 3); 350 & 850 ng/L (n = 2)

ばらつきがすごい。低酸素ストレス下だったのかどうかなど、どういう状況のヒトの体液から測ったのか気になる点はあります。無批判にこれだけ見る限りは脳脊髄液に特に多く含まれているというのはわかります。

脳脊髄液と聞くと、このニュースを思い出します。

毒素だなんて大げさなことを書いてありますが、今回注目したいのは睡眠中に脳脊髄液が脳に流入しているということです。

元論文は読んでいないので雑ですが、これまでのことを総合してアカシックレコードにアクセスしてみると次のインスピレーションを得ました。

睡眠中の低酸素状態時に肺でDMTが生合成され脳に至り、夢としての幻覚を引き起こす。脳に届いたDMTは、流入している脳脊髄液に回収されることで、脳脊髄液には生体内でも比較的多くのDMTが含まれている。

この想像が有意味かどうかは知りませんが、そんな世界観でひとつ考えたことがあります。


呼吸法を継続すること

呼吸法に限らず、瞑想は全体的に、継続が重視されがちな印象があります。僕は習慣的な作業というのは比較的苦手な方なので、忘れず欠かさず何ヶ月何年もやるというような形式は採用していません。実際、師を持たず独学でやると、現象がコントロールできなくなっても困るのでゆるくやればいいのではないのでしょうか。

しかし、(酸素量を低下させるタイプの)呼吸法について、継続することの重要性を示唆する考えが浮かんできました。

それは、脳脊髄液に含まれるDMTを飽和状態に近づけることで、生合成されるDMTの効果を引き上げることができるという可能性についてです。 化学的な性質として、脳脊髄液とDMTがどういった相性にあるかは正直さっぱりわかりませんが、一般論として、脳脊髄液に飽和とまでは言わなくとも、溶けにくくなる程度のDMTが蓄積していたら、脳脊髄液がDMTを回収する効率が落ちて、脳がより強くDMTの影響を受けられるはずです。 そういった飽和状態に近づけるには、DMTが分解される速度を上回る、継続的な取り組みが重要になるはずです。

しかし、そもそも体内に含まれるDMTがごく少量だという点を考えると、そんな飽和状態に到達しうるのかどうかというのも、胡散臭い想像なので、実際のところ呼吸法の継続がどういう効果を持つかという疑問に答えるには、さまざまな専門性が必要かもしれません。


DMTとは

僕もよくわからないので風の噂に聞く限りですが、脳の設定をきれいにする物質です。今の社会の人々が幻覚と呼ぶ現象を引き起こす物質でもあります。

先日、Ailian Information TheoryというDMTを通して得られる世界認識などについて書かれていると、僕が期待している本をUSのAmazonから注文しました。日本のアマゾンには置いてません。届いたら読んでいきます。

新年にはソフトカバー版も出るようです。


不眠がちな僕が寝る方法

僕は昔から寝るのが苦手です。不眠というと本当に寝ない状態のことを指していると感じる人もいるかもしれません。しかし、社会的に適切に寝たい時・寝るべき時に、眠くなくて寝れないこと・寝入りが悪いというだけでも、それは不眠と言います。逆に、社会生活に支障を起こしていないと感じるなら、寝れてなくとも不眠ではないかもしれません。

なぜ僕が寝るのが難しいかというと、ずっとなにか考え事をしてしまうからです。頭によく血がめぐっていて、酸素が十分に供給されているからです。

人が寝るときは脳の酸素量が低下しています。それでも起きようとする人は、酸素を求めてあくびをします。眠るためには、脳に流れる酸素を減らす、つまり血流量を減らす、血圧を下げる必要があります。

眠っている時には脳脊髄液が脳に流れ込みます。脳から血液が減ると脳脊髄液が増えるという、血液と髄液の双対性が表れているということです。あるいは、脳内の圧力に関する恒常性(苫米地用語にも頻出するホメオスタシス)が表れているといっても同じことです。

そんなことを考えていると、気功の世界で呼吸法の際の体内の気の流れの説明を思い出します。それは息を吸った時には身体の上から下に気が移動し、息を吐いた時には下から上に気が移動するという説明です。

息を吸った状態と、吐いた状態を比べると、肺の空気圧の影響で、息を吸った時血圧は上がり、息を吐いた状態で血圧は下がると考えられます(もっとも、そうした瞬間的な変化は、健康に関するマクロなスケールで使う血圧という言葉とはやや文脈が異なります)。呼吸に伴って変化するような、小さなスケールでの血圧の変化に伴う気の流れの変化を考えると、気に対応するような身体的概念はもしかすると脳脊髄液かもしれません。もちろん、それぞれの修行で気の操作というような概念に気の感覚が拡張されるときには、気は脳脊髄液という概念を離れてDMT等の影響下にある認識上の存在へと抽象化されているはずです。脳脊髄液を指の先から出したりするのはおかしいので。

気と脳脊髄液の関係性を感じてからというもの、僕が眠れない夜や眠れない朝に寝るための瞑想は具体化されました。つまり脳を脳脊髄液でいっぱいにするイメージを実現するということです。まだ一瞬とはいきませんが、眠れなくて諦めることはない程度には寝れています。


現実から覚めるのは、あなたです。